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HOW TO ENJOY TERRA BASE PART10 「テラベース作例 3」

この連載では、How to enjoy TERRA BASEと題し、TERRA BASEの開発コンセプトから、関連製品を含めた製品システムや管理のコツまで、幅広く取り上げてきましたが今回で最終回となります。
皆さんも、自由な発想でTERRA BASEを用いてさまざまな着生植物の育成をお楽しみください。


テラベースで楽しむビカクシダ

インドアプランツとして数年前から人気のビカクシダも、今やおしゃれな植物の代表種として認知されています。そんなビカクシダもテラベースで維持することができます。
テラベースに植物を付ける際は、葉の形とサイズ感を確認する他に、葉の展開する方向も知っておく必要があります。ビカクシダの仲間の中でも胞子葉が上へ展開するプラティケリウム・リドレイ(Platycerium ridleyi)などは、テラベースに向いている種類と言えます。このテラベースの作例は加温された室内で管理し、積極的に日照に当てることで、胞子葉、貯水葉ともに健康に育ちました。貯水葉の葉脈が山脈の尾根のように盛り上がっており、陰影の美しさが特徴です。テラベースの表面でも、丸くきれいに展開しました。
新潟の冬は、熱帯植物の育成に関して有利とは言えない環境です。湿度は高いが、温度が低い。また、雪雲に覆われ、日照が少ない。これが新潟の冬です。特に太平洋側と大きく異なるのは日照量の少なさで、太陽光を熱源として利用できないことも不利なところです。冬場はその少ない日照に積極的に当てる心構えが必要です。夏場は葉焼けをしてしまいますが、冬場はそうした心配がありません。むしろ、少しでも多くの日照を当てるようにしましょう。

冬場は日照が十分でないと、生長が止まり、貯水葉から枯れてくることがあります。このような条件下では、水を少なめに管理した方が枯れるリスクが少なくなります。この作例でも、常に水を溜めることをせず、根がゆっくりと乾燥するようにミズゴケを厚く巻くことで水分調節を行いました。

植木鉢でもなく、板付でもない。皆さんも、テラベースで新たなビカクシダの着生スタイルをお楽しみください。
【DATA】
テラベース L
【PLANTS】
①ビカクシダ・リドレイ / Platycerium ridleyi

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