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システムでタノシム 第2回「順化を楽しむ」

手軽にレイアウトと植物の育成が楽しめるDOOAのシステム水槽。その日常管理をNAC部屈指のメンテナンス技術者 柴田が実践を交えながらご紹介。今日も管理やってます!

環境に適応していく植物たち


システムテラを制作したらレイアウトの状態が安定するまで、こまめに水質や空間湿度を測定して植栽した植物が順化しやすい環境をつくっていきます。底床が化粧ソイルなので立ち上げ初期の藻類の発生は少ないですが、これを理由に換水を怠り蒸発分の足し水だけを続けていると、NO3の濃度が上がり珪藻が発生することがあります。窒素体の検出量を確認して換水量を調整し、藻類の発生を予防しています。また、壁面付近の乾燥を防ぐために、制作直後から1カ月間はポンプとミストフローを24時間稼働させます。移植した植物がその環境になじむように、さまざまな工夫を施しながら管理しています。
制作:柴田 康文
DATA
温度:25°C
湿度:40%
水質:
NH4 0.2
N02 0.002∼0.5
N03 5
TH 75
PO4 0
COD 0
pH 6.2

水を好むシダやホマロメナといった適性湿度70%以上の植物が植栽されているが、ミストフローの効果で少しずつ環境に順化している。
Point 01 順化を促進
植栽時からある葉などは環境の変化で衰退しやすいため、無理に維持せずカットして順化した新芽の展開を促します。
順化したミクロソラム・クラビの新芽。
Point 02 水質測定で状態を知る
立ち上げ初期の窒素体の量を把握して藻類の抑制をします。それでも発生してしまった藻類は初期段階にホースなどで除去します。
Point 03 空間湿度を保つ
壁面の乾燥を防ぐためにミストフローを常時稼働させています。設置した部屋の湿度によって植物の状態を見ながら稼働時間の調整をします。
組織培養の水草が順化して水陸どちらでも健康に育っている。

SERIALIZATION

“システムでタノシム”

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