2022.08.19
連載:DOOA STYLE
DOOA STYLE #20 ドゥーアと共にあらんことを
今回の主役はマレーシア・ボルネオ島の内陸部に分布しており、有名なSF映画に登場するキャラクターの名をもつベゴニアです。ちょうどサラワクコーヒーのような黒い葉は、表面がベロア調で銀に縁取られています。その名前や個性的な見た目から、とても人気が高いベゴニアです。育成では、葉が急に溶けてしまうというややデリケートな面もあります。自生地が内陸と言っても標高はそれほど高くはなく200m前後のようですが、薄暗い谷の下層から中層に自生しているところからも高温や強光は避けた方がよさそうです。ここでは、照度を700lux程確保し、気温約23℃と湿度80%以上の条件で育成しており、植栽後3カ月半の状態を撮影しています。本種をはじめとしたベゴニアの仲間は、さまざまな葉模様や形をした魅力的な種類も多く、ドゥーアのガラスケース栽培で楽しみたいものです。
DATA
■ネオグラス エア W20×D20×H30(cm)
■ジャングルベース
■ジャングルソイル
■溶岩石
■ベゴニア・ダースベイデリアーナ
■ネオグラス エア W20×D20×H30(cm)
■ジャングルベース
■ジャングルソイル
■溶岩石
■ベゴニア・ダースベイデリアーナ
普段は暗褐色の葉も、裏から光を当てると鮮やかな赤で応える。こういった色合いがベゴニア・ダースベイデリアーナのファンを高ぶらせるのだろう。
今回は組織培養株からスタートした。育成難易度が高い種類も、より生長しやすい条件を模索しながら育成テストをしている。
デリケートな株は丁寧なハンドリングを心がけ、根や茎を傷めないように植栽していく。